IrodorI One-Poem World

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2006年5月10日

コンピュータ: 学校でもLinuxデスクトップが利用されていた

町役場だけではなかった学校、しかも小学校や中学校でLinuxの導入実験が行われ、90%の小学生が「Linuxは簡単」と回答したそうだ。 対して教員は60%だったそうだ。 Linuxがここまで簡単になっていたとは、すっかり浦島太郎の気分である。

記事では教員が60%しか回答していないのは少ない、と捉えているが、私はそうでもない、立派な結果だと思う。 これが一般の会社なら、こんな60%と言う割合にはならず、もっと低いと思う。 私の勤める会社はIT系ではないし、せいぜい30%位ではないだろうか。 教員という職業だからこそ、流石だと思う。 今日は感心してばかりだ。

コンピュータ: 町役場でもLinuxデスクトップが活躍、しかも全PC

栃木県二宮町の役場では、全てのWindows PCをLinuxマシンにリプレースしたそうである。 MozillaやOpenOffice.orgなどで業務をこなす毎日で、案外みんなまともに使っているようだ。 これだけ容易に移行できたのは、もちろんベンダーの努力もあるだろうが、LinuxデスクトップがWindowsデスクトップに近づいているからに他ならないだろう。

私も以前はVine Linuxなどをインストールしたことなどもあったが、最近はMac OS Xに落ち着いてしまった。 これは個人的な満足感から使っている部分が大きく、仕事で使うならLinuxデスクトップでも全く問題ないと思っている。

記事で気になったのはコストの部分だ。 これはずっとMicrosoftとLinuxベンダーとで論争になっているが、本当にLinuxの導入の方がコスト減になったのだろうか。 二宮町の場合は「自治体におけるオープンソース・ソフトウエア活用に向けての導入実証」という実験に参加しているそうだから、導入コストは実験者側持ちだろうし、Linuxベンダーも、今後の利用増を見据えて、少なめに見積もった可能性もある。 Linuxへの慣れは案外スムーズに進んだようだが、こうした人件費の消費はどうなのだろうか。 導入コストだけではなく、ランニングコストはどうなのだろうか。

興味深いのは「慣れ」について、町のIT担当者が語っている言葉だ。 如何に引用してみよう。

実際に二宮町でも,Microsoft Officeに慣れた職員が,OpenOffice.orgで同じ作業を行うのに手間取ってしまう作業がある。 「しかし,Microsoft OfficeとOpenOffice.orgのどちらが劣っているとか優れているということはなく,問題は『慣れ』というのがほとんどの職員の意見」と海老原氏は言う。

ここまで言えるのはすごいと思う。 私の母など、WordがプリインストールPCを買っても、わざわざ一太郎をインストールして使っている(正確には、私がインストールしてやっている)。 以前、「慣れの問題だから」と言ってWordを使わせようとしても、「せっかく一太郎に慣れたのに」と言ってWordを触ろうともしなかった。 町役場の職員にも、それなりの歳の方はいるだろう。 それでも新しい環境に慣れようとチャレンジする姿勢には、ただ感嘆するばかりだ。

Web: Internet Explorer 7 β2が登場

Windows標準搭載のブラウザである、Internet Explorerの最新ベータ版が登場している。 5月9日には日本語版ベータも公開され、早速レビューした記事も出ている。 IE7の特色は、「使い勝手と安全の両立」と言うことらしい。

IEの安全性についてはいつものことだし、IEを使う人がそのリスクをきちんと理解して使えばよいと思う。 ましてや、今回のソフトはベータ版なのだ。

機能としてはようやくタブブラウズ機能が搭載された。 記事には「ようやくRSSに対応」と書いてあるが、確かにそれは言えるが、タブブラウジングの方が長く待ち望まれた機能ではないだろうか。 開いているサイトの一覧をサムネイルで表示する機能もあり、便利そうに見える。

セキュリティ機能については大きく進化したと感じる。 フィッシングサイト警告機能や、ユーザー設定の安全性が低下した場合に警告する機能など、他のブラウザが備えていない機能を装備している。 そもそも安全性が低下するように設定出来ないようにすれば良い話にも思えるが、あくまで「利便性の確保」なのだろう。

これに対して、Firefoxはどういう出方をするのだろうか。 また、Macのブラウザはどうだろうか。 Safariはまだしも、Caminoは機能的に大きく不備があると思うが、今後改善されるのだろうか。

音楽: Apple vs AppleはComputerの勝利

音楽会社のAppleがApple Computerを訴えていたが、敗訴したそうだ。 iTMSが音楽の販売か、データの伝送サービスなのか争って、Apple Computerの主張であるデータ伝送だと認められたそうだ。 個人的には、音楽販売だと思うが、裁判所がどういう理由でこの判断に至ったのか、興味深い。 ともかく、iTMSがこれまでと変わりなくサービスが継続されそうなのは、ユーザーにとっては安心材料だ。

音楽会社のAppleはビートルズが作った音楽会社である。 どうもビートルズは音楽のオンライン配信に絶対反対らしく、ビートルズの音楽がオンライン配信されたことはないらしい。 このご時世に何とも時代錯誤な発想で、ロックグループの生きた化石となってしまわぬよう、この判決を気にiTMSとも仲良くやっていくように考えなおしてみてはどうだろうか。

ゲーム: PS3は11/11に59,800円で発売

PS3の発売日がとうとう正式決定した。 価格も同時にアナウンスされており、11月11日に59,800円での発売となるようだ。 今回は変更など無いように期待したい。 別記事にPS3は「重厚長大主義」の批判をかき消せるかとも書かれており、PS3のセールスがうまくいくのかどうか、不安視する人も多いようだ。

私はもともとゲーム機への購入優先度が低いので、6万円という価格を見て正直がっかりした。 この価格では、4万円以下のXbox 360が価格改定しなくても、価格面での優位に立てるので、Xbox 360の低価格化がなされないのではないかと思うのだ。 これでは、ゲーム機を購入する気にはなれない。 少なくとも発売後1年は待って、大量生産による低コスト化と、ゲームソフトの充実ぶりを見てから購入を判断しようと思う。