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2006年11月11日

旅行: イギリスの鉄道事情

唐突だが、今度はイギリスに来ている。 仕事がらみと、ロンドン近郊に友人が住んでいるので、それを頼りに来ているわけである。

行った事のない国を訪れる際、一番困るのは土地勘である。 どこかに行こうと思っても、どのような交通があるのか、どのくらいの時間がかかるのか、さっぱり思いつかない。 地図で大まかな距離がわかっても、本数が少ないとか直通の交通がないとかで思ったよりも時間がかかることが多い。 また、日本の感覚で有名な都市同士の距離・時間を考えていると、オランダのように案外近いこともある。 その逆がイギリスで、オランダに慣れてしまって国中すぐに回れると言う印象でいたら、結構とんでもなかった。

本来なら、オランダから直接飛行機で行けばよかったのだが、easyJetやbmi babyなどの格安航空が就航していなかったので、Londonの空港経由で行ったのだが、かなり大変だった。 まず飛行機が遅れ、そのために乗りたかった列車に後2分というところで乗れなかった。 イギリスの鉄道は民営化に失敗したらしく、有力な公共交通機関ではなくなってしまったようで、乗りたかった路線は30分に1本しかなかった。 しかも、乗り継ぎのタイミングなどで結局1時間後の到着となってしまった。

乗り継ぎのタイミングが悪いのは、上にも書いた民営化のときに、いくつもの会社に分裂してしまったからなのだそうだ。 ロンドンだけでも一桁の後半くらいは会社があるらしい。 それに比べると日本の国鉄民営化は、地域ごとに分社化したからうまくいったというのもありそうだ。 イギリス人に言わせると、国民性もあるということなのだけれど。

また、会社がいくつもあるからなのか、国民性なのか知らないが、列車がどのプラットホームから出発するか、10分前くらいにならないと決まらないこともあった。 遅れるのはまあ仕方がないとして、列車がどこから出発するか直前まで決まっていないと言うのは、かなりの違和感があった。 駅にはそれぞれの時間に出発する列車が、どの方面へ行き、どの駅で停まるのかと言う情報は表示されている。 ところが、どのホームで待てば良いのか決まっていないので、その表示板の前で待たねばならない。 この表示板も、発車時刻順になっていない(そもそも遅れることがあるので変動する)ので、全て見ないと「実はもっと早い列車があった」などということにもなりかねない。

物価が高いせいもあるだろうが、運賃も高いと思う。 100km程度で£ 20以上したから、日本の2倍以上になる。 また、ロンドン地下鉄(undergroundやtubeと呼ばれている)も初乗りが£ 3と、かなり高額である。 ただ、往復運賃はかなり安い。 オランダでも回数券や往復運賃は割り引かれているが、イギリスはそれ以上という印象だ。 会社にもよるのだろうが、片道の運賃とほとんど変わらない金額(例えば、片道£ 20だったら往復£ 22など)だった。 こうなれば、日本の長距離移動とあまり変わらない料金となる。 買わなかったのでわからないが、地下鉄にも周遊券のようなものがあったので、いろいろ使う場合はこちらの方が安そうだ。

コンピュータ: 三菱電機から、フルHD対応の25.5インチワイド液晶ディスプレイ

コンピュータ: GeForce 8800シリーズのレビュー記事

いつ発表されていたのか知らなかったのだが、nVidiaの最新グラフィックスチップであるGeForce 8800シリーズのレビュー記事があった。 昔はスペック最重視の「ゲーマーPC」にあこがれたものだが、あまりゲームをやらなくなってしまってからと言うもの、こうしたグラフィックスチップの進化に全く着いていけなくなってしまった。 ゲームをやらなくなった理由は、学生時代のお金の問題で、用意できるマシンでは、要求されるスペックを満たせなくなってしまったのだ。 また、自作するのもリスクがあって面倒に感じるようになっていたし、何よりMacに興味が移っていったのが大きいと思う。 一方、最近は働き始めてお金は多少余裕があるものの、ゲームに割く時間がまるでないという状況になっている。

と言う訳で、製品そのものには縁がないと思うのだが、とりあえず技術的には面白そうなのでリンクしておく。 鍵となる新技術は、それぞれ同時処理数に上限があった2種類の処理を、統合型として同時処理数を増やして、ボトルネックを回避して性能向上を図ると言うもの。 通常は専門性を挙げたほうが、低コストでスピードを上げられると思うのだが、そうでもないようだ。

モバイル: ソフトバンクの決算が携帯事業の追加で良好に

ソフトバンクの利益が携帯事業の追加のために、25倍にもなったそうだ。 最終的にも赤字だったのが黒字化したとのこと。 先日、携帯電話他社は儲けすぎている、との発言で批判を浴びていただけに、なんとなく違和感を感じなくもない。

マスコミの印象も決して良いものではないようだ。 日経のIT Plusでも、「志は決していかがわしいものではない」と言う見出しで報道されている。 「志は」などと書かれると、裏を返してやっていることはいかがわしいような印象を持ってしまう。 本文中の発言は「決していかがわしい志ではない」とあるので、上記のような誤解を与えないように言葉を選んでいる感があるが、記事のように書いているのは敢えて誤解を与えようとしている風にも感じる。 まあ、「(基地局の整備が)遅れても責めないで欲しい」などと発言するなど、本当に目標どおり整備するつもりがあるのか疑わしくなる発言もあったようなので、無理もない心情だと思う。 孫社長の言う「誤解」を解いていくには、もはや目論見と正反対の「わかりにくい」と言う印象となってしまった価格体系を用いるより、通信品質などの基本的な機能が優れていることを示していくしかないと思う。 少なくとも、私はそうでなければ再び信頼は出来ない。