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モバイル: iPhoneの英国内キャリアはO2に決定

アメリカでの販売に続き、イギリスでもiPhoneの発売が決定、キャリアはO2となったそうだ。 記事によればO2はスペインTelefonicaの子会社だそうだが、ロンドンへ行ったときにお世話になった友人も確かO2を使っていた。 なんでも、電話がかかってくると料金が少しずつ払い戻しになるそうで、面白い仕組みだと思ったものだ。

今回の決定で彼もiPhoneを持つことになるのだろうか。 うらやましく感じる・・・。

旅行: 世界遺産厳選30選

一度は訪れてみたい!魅惑の世界遺産と言う特集記事が日経トレンディに掲載されている。 今のところ紹介されている世界遺産のうち、私は一つも訪れたことがないが、いつか行ってみたいと思っている。

ちなみに私がこれまでに行ったことがある世界遺産は、指定前に行ったものも含めれば、法隆寺・姫路城・京都・奈良・日光・紀伊山地となる。 海外を見ると、オランダ・Kinderdijkの風車群ロシア・モスクワのクレムリンと赤の広場イギリス・ロンドンのKew Garden同じくロンドンのウェストミンスター宮殿に行ったことがある。 今後も数を増やして行きたいものだ。

旅行: Eurostarがさらに高速化

新線の開通により、Eurostarがさらに高速化するそうだ。 これまでパリ・ロンドン間は2時間35分だったのが、2時間15分まで短縮されるとのこと。 この新線によりロンドン側の発着駅がウォータールー駅からセント・パンクラス駅へ変更となる。

2時間15分と言うと、もっとも早い「のぞみ」と比較して東京・京都間くらいだろうか。 オランダでもそう感じたが、この隣国との距離感が、ヨーロッパの人々の国際感覚を生んでいるように思う。

日常: イギリス気象庁が世界的に今年は暖かいと予測

オランダでは昨年の秋もかなり暖かかったそうだが、イギリスの気象庁が今年は世界的に観測史上最高の暖かさになりそうと発表したと報道されている。 その昨年のオランダの暖かさは300年に一度の暖かさで、紅葉も1ヶ月も遅れている状況だったようだが、今年はさらにそれを上回ると言うのだろうか。 寒いよりは暖かい方が過ごしやすいが、その異常気象がどのように生活に影響してくるのか考えると不安になってくる。

映画: 007の最新作フィーバー

007の最新作「カジノ・ロワイヤル」の試写会が行われ、エリザベス女王も参加したそうだ。 確かにイギリスでテレビを見ていたら、しょっちゅう007の最新作がどうのこうのとやっていたので、ここの国民はよっぽど007が好きなのだなあと思っていた。 そういえばテレビを見ていたのは13日の夜で、この試写会は14日だ。 だからこれほどテレビで取り上げられていたわけか。 それでも、駅のポスターでも見かけたし、かなりのフィーバーであると推測している。

旅行: ロンドン地下鉄

初乗りでも£ 3と600円以上取られるロンドン地下鉄だが、かと言ってサービスが良いわけでは決してない。 駅にエスカレーターやエレベータはないので、トランクを持った旅行者にはかなり大変である。 紳士の国イギリスと聞いていたが、ご婦人のトランクを運んであげている紳士にはついぞ出会うことはなかった。

地下鉄はいくつかの路線があり、東京の地下鉄のように色分けされている。 路線ごとに線路を共有している部分があるので、気をつけないと間違った方向へ行ってしまう。 特に、車体そのものは地下鉄共通のようだし、行き先も車体の先頭と最後尾にしか書いていない。 他はプラットホームの案内板を見るしかないのである。

乗ってから驚いたのは、時々社内の電気が一瞬消えることである。 どうも、切り替えポイントがあるところで、地面についている給電線が途切れてしまうからのようだが、故障したのかと気になってしまう。 実用上問題ないということで放置されているおかしなところが多いように感じる。

それとこれは地下鉄だけではなくて鉄道にもいえるのだが、オランダと違って紙幣も自動券売機で使えるのが便利そうだ。 とは言え、紙幣を使うくらいの額ではクレジットカードを使う癖がついてしまったので、私は使わなかったが、下手をするとコインすら使えないオランダとは大違いである。 切符が高いので、少し距離を乗るとなるととコインだけでは到底チケットを買えない、と言う事情もあるのかもしれないが。

旅行: ロンドン市内観光

ロンドン市内を一日歩き回って観光してきた。 市内とは言っても、ロンドンには二つのCityがあるそうだ。 イギリスでは慣例的に大聖堂を持つTownをCityと呼ぶらしい。 ロンドンには二つの大聖堂があって、それぞれCity of London、City of Westminsterとなっている。 今回はこれらを行ったり来たりして歩いた。

英霊記念日 閲兵場?

イギリスでは毎年11月11日は英霊記念日と言う祭日になっている。 この日は第一次世界大戦が終結した日で、その記念と言うわけらしい。 11日の11時に黙祷が行われるらしいが、特に気づかなかった。 また、英霊記念日に一番近い日曜日(今年は12日、つまり私が市内観光した日)には各地で礼拝が行われるとのこと。

町ではポピーの造花を胸につけている人が多く見られた。 ロンドン市内では退役軍人たちによる行進が行われていた。 11時にはエリザベス女王が献花する行事があるそうだが、私は残念ながら電車の中にいた。 観光の始めにWestminster駅から歩き始めたのだが、歩道は行進を見ようとする人たちで一杯で、写真を撮るのも一苦労であった。 行進はバッキンガム宮殿近くの閲兵場と思われる広場まで続いており、ここに残る人もいれば、帰っていく人もいた。

Big Ben Big Ben 上部

Westminster駅を出るとすぐにあるのがこのビッグ・ベン。 ウェストミンスター宮殿の時計塔で、テムズ川のほとりにある。 ウェストミンスター宮殿はイギリスの国会議事堂として使われている。

London Eye

この観覧車は西暦2000年のミレニアムを記念して作られたロンドンアイである。 これを眼と言う所にしゃれっ気を感じる。 やはりWestminsterの駅を出ると、テムズ川の反対側にすぐ見ることが出来る。 運営はBritish Airwaysが行っているらしい。 一つのボックスは25人乗りという大きなものらしい。 私は乗らずに、そのままテムズ川対岸をトラファルガー広場方面へ歩くことにした。 川沿いではなくても行けるのだが、この日は英霊記念日の行進で進めなかったし、川沿いの散歩も気持ちが良いものだ。

Battle of Britain記念碑 Battle of Britain記念碑中央部分

第二次世界大戦中に行われたバトル・オブ・ブリテンの記念碑がテムズ川沿いにあった。 英霊記念日は第一次世界大戦の終結を記念日としているが、ここでも花が供えられていた。

シャーロック・ホームズ・カフェ

テムズ川からトラファルガー広場へ行く途中にあった、シャーロック・ホームズの名前をつけたカフェ。 カフェと言うかレストランと言うのかは実際のところ良くわからない。 シャーロック・ホームズにゆかりのあるカフェなのだろうか?

Trafalgar Square National Gallery

トラファルガー広場にはネルソン像が建っていて、トラファルガーの海戦を記念していることを示している。 中央には噴水があり、ネルソン像から噴水の反対側にはナショナルギャラリーがある。

ナショナルギャラリーの常設展への入場料と言うものは存在せず、寄付金を入れる箱がおいてある。 また、一部の特別展は有料になっていた。 じっくり見ていると時間もなくなるので、ミケランジェロやダヴィンチなどの巨匠の絵を少し見て、後は印象派コレクションをやっていたので、ざっと見て出てきた。 無料で入れるというのはありがたいことで、本来は税金を払っている英国民の権利なのだろうが、それを外国人旅行者にも開放していると言うのはなんとも太っ腹だ。

ロンドンの紅葉

トラファルガー広場からバッキンガム宮殿へ行く途中の公園の木々が、綺麗に紅葉していた。 キューガーデンも綺麗だったが、本当に一番の見ごろだったように思う。 ちなみに奥のほうにいるのは騎馬警官で、英霊記念日と言う事で警備していたのだと思う。

Buckingham Palace Buckingham Palace 紋章 Buckingham Palace 公園方向への門

続けてイギリス王室の代名詞でもあるバッキンガム宮殿を見てきた。 正門の前には大きな噴水が飾られている。 衛兵の交代式は見ものらしいが、残念ながらこのときはやっていなかった。 中にいる衛兵は、ちょうど左右に歩き回って靴を鳴らしたり姿勢をとっていたが、これは直立不動の姿勢に疲れたときに「見張り」の名目で足を動かしても良いと言うことらしい。

宮殿の周りにはなかなか雰囲気の良い公園が広がっていて、写真の門は閉じているが、周りから入ることは出来るので、散歩に良いだろうと思う。

ロンドンのリス

ロンドンには野良猫はいなかったが、代わりにリスはたくさんいた。 キューガーデンの中にもたくさんいたし、私が昼食を食べたCharing Cross Station近くの公園には、やけに人なれしているリスがいた。 既に餌をもらった経験があるようで、人が荷物をがさごそとやっていると近くに来て物欲しそうな顔をしていた。 ちなみにこの日の昼食はケンタッキーフライドチキンで売っている「ツイスター」のような、肉と野菜をパン生地のようなもので巻いたもの。 サンドイッチほどではないが、イギリスの売店ではよく売っていた。

オベリスク

やはりテムズ川のほとりにあった、オベリスク。 近くにはスフィンクスも置かれていた。

City of London

これもテムズ川沿いの道にあったドラゴン像。 どうやらここからCity of Londonということらしい。

Millenium Bridge Millenium Bridge 下部 Millenium Bridge と St. Paul's Cathedral

テート美術館近くにかかっているミレニアムブリッジもロンドンアイと同様、その名の通りミレニアムを記念して作られた橋である。 出来た当初は構造的に欠陥があり、大勢の人が押し寄せたこともあってかひどく波打ってしまって大変だったようだが、改良されて今は問題なくなったらしい。

いかにもデザイン優先で作られた橋で、テート美術館方面からセント・ポール大聖堂方向が、橋の方向に一直線に見えるように作られている。 また、後述のタワーブリッジを遠望するにもいいところのようで、より近くにある橋からはミレニアムブリッジからほどは見ることが出来なかった。

グローブ座

1997年に復元されたグローブ座はシェイクスピア作の劇を上演していることで有名とのこと。 清教徒革命後解体されており、それ以前を忠実に再現することを基本としているらしい。 そのため、舞台にひじをついてみることが出来る立見席や、驚くほど席が悪い桟敷席も再現されているそうだ。 桟敷席で見るなら座布団は必須とのこと。

Tower Bridge

要人の幽閉にも使われたと言うタワーブリッジである。 このタワーブリッジはミレニアムブリッジの隣にあるSouthwark Bridgeから撮影したものだが、ご覧の通り下部が切れてしまっている。 鉄道橋のせいで、その向こうにあるはずのロンドン橋も見えない。 ミレニアムブリッジから見たほうがやや高いので、より全体的に見えたと思う。

St. Paul's Cathedral

セント・ポール大聖堂は聖パウロに捧げられた聖堂で、確かに大聖堂と言われるほどの大きな建物だった。 よく写真に出てくるドームはミレニアムブリッジ(つまりテムズ川)の方から撮影したものである。 ただ、現在その辺りは工事中である。 大聖堂の塔の上に登ることが出来るそうだが、ここに来たときはそんなことは知らなかったし、歩き疲れていたので、写真を撮ってさっさと移動してしまった。 ロンドンアイもなかなかの眺めらしいが、惜しいことをしたものだ。

The British Museum The British Museum 内部

最後に行ったのがかの有名な大英博物館だ。 内部は元々中庭だったと思われるが、自然光を取り入れる屋根になっていて、なかなかである。 ここもナショナルギャラリー同様に、寄付金制度になっている。 もちろん、全てを見ることは出来ないので、2時間程度で軽く見るにとどめた。

まず向かったのはエジプト関連。 ロゼッタストーンはレプリカを東京の中近東博物館で見たことがあったが、本物が見られて嬉しかった。 驚いたのは、展示品に手を触れるのも許可されていること。 触ってはいけないものはガラスケースに入っているか、そのように書いてあるので、その他のものは触ることが出来る。 数千年前に作られたものの感触というのも感慨深い。

そして一応見ておかねばと言う事で日本関連へ。 日本に造詣が深いキュレーターがいるのか、展示品のタイトルは日本語でも書いてある。 日本の現代の部分では、鉄腕アトムやガンダムの絵や、水木しげるの漫画などもおいてあって、かなりびっくりした。 そう言えば、訪問先の会社で雑談していたら、「この間ロンドンで日本のコミック展があって、コスプレしている人がいたよ」などと言っていた。 日本担当の人は何度か東京にも行っているし、秋葉原にもそのたびに行っているらしいので、特に詳しいのかもしれないが、イギリス人からcosplayなどと言われて驚いてしまった。

韓国の部屋の入り口には北朝鮮から寄贈されたと言うポスターも貼ってあった。 また、アメリカの部分ではトルメキアの双頭の蛇にそっくりな装飾物もあったのが面白かった。

お土産コーナーではヒエログリフ版のピーターラビットや、ヒエログリフ対応表になっているしおりなどが売っていたので、ついつい購入してしまった。

と言う感じで、Westminster駅を降りてから、大英博物館近くの駅まで、ひたすら歩いた一日だった。 後から地図を見てみたら、どうも10kmは歩いていたようだ。 キューガーデンもかなり歩き回ったが、この二日で休むどころかどっと疲れてしまった・・・。

旅行: Kew Gardenに行ってきた!

群馬でもフラワーパークなどに行ったことがあるが、世界で最も有名と思われる植物園である、キューガーデンへ行ってきた。 もちろんもう冬に差し掛かっているから、花はあまりないことはわかっていたが、せっかくなので行ってみることにした。 入場料金はいつからいつまでなのかちょっとわからないが、冬の間は£ 9.5になっている。 確かに広くて素晴らしいのだが、料金から言うとちょっと高いと思う。

写真も撮りまくり、200枚以上撮影してしまった。 ただ残念なことに天気が曇りがちで、私の使ったコンパクトデジカメ(DiMAGE X50)には光の量が不足気味で、ぼけてしまった画像が多くなってしまった。 また、曇っているためもあるのだろうが、紅葉の写真があまり綺麗に撮れていなかった。 以下、いくつか写真を紹介したいと思う。

Kew Gardan Lion Gate

Richmond駅から歩いて15分ほどにある、裏口(?)のライオンゲート。 ひっそりとしていてなんとも言えない趣がある。 隣にはラグビー場があって、少年ラグビーをやっていたようだ。

Kew Garden Pagoda

1762年に完成したと言う中国風の塔であるパゴダ。 メインゲートから入ると一番奥のほうにあるのだが、ライオンゲートからはすぐのところにある。 夏の間は上に登ることが出来るらしい。 「夏」というのは夏時間の間のことのようで、10月の終わりの方までやっていたらしい。 ちょっと残念だ。

Kew Garden Japanese Gateway

ちょっと違うような気もするが、日本庭園もある。 日本企業がいくつかスポンサーになっていた。 写真中央付近にある門は「勅使門」と言って、西本願寺唐門の縮小複製だそうだ。 元々1910年の日英博覧会用に作られたものらしい。

Kew Garden 紅葉 Kew Garden 黄色の紅葉

今年のイギリスはだいぶ暖かい(オランダでも同様らしい)そうで、紅葉や落葉も遅れているらしい。 そのおかげで、ちょうど紅葉の見ごろのタイミングでキューガーデンにやってくることができた。 モスクワでも紅葉は進んでいたが、ほとんど黄色に色づくばかりであまり面白みがなかった。 ここキューガーデンは流石に色々な植物を採集しているだけはあり、黄色だけではなく赤にも色づいていて綺麗だった。 写真ではうまく伝えられないのが残念だ。

Kew Garden Temperate House Kew Garden Temperate House 1869年

なんと1869年に建造されたと言う大温室。 白を基調とした清潔な感じの温室で、Palm Houseと言う、より熱帯の気候に合わせた温室もある。 温室の加熱は通路の地下に温熱管を埋めてやっていた。 背の高い樹も多くあるので、10メートルくらいの高さに廊下が取り付けてあり、上部から植物を観察できるようになっていた。

Kew Garden 温室内 Polyxena ensifolia Kew Garden 温室内で見つけた赤い花

温室内では小さい花もいくつか咲いていた。 その中でなんとかピントが合っていたものを掲載しておく。 一つ目はPolyxena ensifoliaと言う学名。 二つ目は学名部分を撮影していないのでなんであるのかさっぱりわからない(苦笑)。

Kew Garden Lion of England

Palm Houseの入り口前にある「Lion of England」。 どうやら国の象徴の獅子らしい。

Kew Garden クランベリー展 Kew Garden Princess of Wales Conservatory

大きな温室はもう一つ「Princess of Wales Conservatory」がある。 これらの温室なら、冬の間でも植物を楽しめるようになっているようだ。 亡くなったダイアナ妃の称号を冠しているこの温室では、水生植物やサボテン・食虫植物など、変わったものが多く楽しめた。 正面入り口付近ではクランベリー展をやっていた。 クランベリーは畑でも湿地でも作ることが出来るそうで、なんともイギリスにぴったりの作物である。

旅行: イギリスの物価は高い

今回訪れたロンドン付近では、各駅のあちこちにパッケージされたサンドイッチを売っている店があり、簡単な食事を取るには全く困らない。 日本のコンビニやキオスクに近い感じの店が多く、説明も書いてあるし買い物しやすい。 列車の中で食事をするのもマナー違反と言うわけではないので(流石に地下鉄で食べている人はいない)、移動時間を有効に使える。

と言う事で、食事を安く上げようとサンドイッチを買っているが(味も悪くない)、£ 1がだいたい€ 1.5相当なので、ユーロや円の感覚で見ていると危ない。 単純に£ 1=€ 1=100円などとつい考えてしまうが、€ 1も150円相当なので、相当危ないのである。 例えば、£ 3くらいでサンドイッチが売っていて、日本でも300円くらいの品物だからまあこんなものかと思ってしまうのだ。 日本円に直せば600円以上なのに、恐ろしい。

どうも、イギリスが好景気のため、ポンド高になっているらしい。 だからおそらく、イギリスのサンドイッチが特別高級なのではなくて、ものの価値は同じなのに通貨の強弱でこれほどの差がついてしまっているのだと思う。 もちろん、日本がデフレで安くなっていると言うのも理由の一つだとは思うけれど。 後、ロンドンの物価が特別高いというのもあるらしい。

旅行: イギリスの鉄道事情

唐突だが、今度はイギリスに来ている。 仕事がらみと、ロンドン近郊に友人が住んでいるので、それを頼りに来ているわけである。

行った事のない国を訪れる際、一番困るのは土地勘である。 どこかに行こうと思っても、どのような交通があるのか、どのくらいの時間がかかるのか、さっぱり思いつかない。 地図で大まかな距離がわかっても、本数が少ないとか直通の交通がないとかで思ったよりも時間がかかることが多い。 また、日本の感覚で有名な都市同士の距離・時間を考えていると、オランダのように案外近いこともある。 その逆がイギリスで、オランダに慣れてしまって国中すぐに回れると言う印象でいたら、結構とんでもなかった。

本来なら、オランダから直接飛行機で行けばよかったのだが、easyJetやbmi babyなどの格安航空が就航していなかったので、Londonの空港経由で行ったのだが、かなり大変だった。 まず飛行機が遅れ、そのために乗りたかった列車に後2分というところで乗れなかった。 イギリスの鉄道は民営化に失敗したらしく、有力な公共交通機関ではなくなってしまったようで、乗りたかった路線は30分に1本しかなかった。 しかも、乗り継ぎのタイミングなどで結局1時間後の到着となってしまった。

乗り継ぎのタイミングが悪いのは、上にも書いた民営化のときに、いくつもの会社に分裂してしまったからなのだそうだ。 ロンドンだけでも一桁の後半くらいは会社があるらしい。 それに比べると日本の国鉄民営化は、地域ごとに分社化したからうまくいったというのもありそうだ。 イギリス人に言わせると、国民性もあるということなのだけれど。

また、会社がいくつもあるからなのか、国民性なのか知らないが、列車がどのプラットホームから出発するか、10分前くらいにならないと決まらないこともあった。 遅れるのはまあ仕方がないとして、列車がどこから出発するか直前まで決まっていないと言うのは、かなりの違和感があった。 駅にはそれぞれの時間に出発する列車が、どの方面へ行き、どの駅で停まるのかと言う情報は表示されている。 ところが、どのホームで待てば良いのか決まっていないので、その表示板の前で待たねばならない。 この表示板も、発車時刻順になっていない(そもそも遅れることがあるので変動する)ので、全て見ないと「実はもっと早い列車があった」などということにもなりかねない。

物価が高いせいもあるだろうが、運賃も高いと思う。 100km程度で£ 20以上したから、日本の2倍以上になる。 また、ロンドン地下鉄(undergroundやtubeと呼ばれている)も初乗りが£ 3と、かなり高額である。 ただ、往復運賃はかなり安い。 オランダでも回数券や往復運賃は割り引かれているが、イギリスはそれ以上という印象だ。 会社にもよるのだろうが、片道の運賃とほとんど変わらない金額(例えば、片道£ 20だったら往復£ 22など)だった。 こうなれば、日本の長距離移動とあまり変わらない料金となる。 買わなかったのでわからないが、地下鉄にも周遊券のようなものがあったので、いろいろ使う場合はこちらの方が安そうだ。

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