Cossacks: Cossacksの紹介
以下は旧サイトからの移行データ。
結構話題になったリアルタイムストラテジー(RTS)のCossacksです。 Age of Empiresと同じタイプの中世ヨーロッパを舞台とした合戦ものです。 以前より体験版で遊んでいたのですが、製品を買ったので紹介しておきます。
体験版の紹介記事(たしかインプレスのものだったと思います)に「Age of Empiresによく似たゲーム」とありましたが、言い得て妙でした。 左クリックで選択、右クリックで実行、というユーザーインターフェースから、アップグレードの仕組みも、よく似ています。 まあ、逆に言えばそのおかげで、すんなりとCossacksに入っていくことが出来ましたが、細かいところでやりにくかったりします。
まず、戦闘イベントなどが起きても、ホイールクリックでその場所にジャンプできません。 便利な機能だと思っていたので、どうしてサポートしなかったのかわかりません。 癖になってしまっていたので、今でもついホイールクリックしてしまいますね。 まさか、特許になっているわけじゃないでしょうし。
次に、村人が倉庫や鉱山を作り終えても、自動で作業に入ってくれません。 AoEでもシリーズの最後になって導入された機能ですが、後発としてはやはりサポートして欲しいところです。 拡張パックでサポートすると言うことなので、プレーヤーから注文が多くついたと思われます。
それから、船が修理できないと言うのも違和感を感じました。 カノン砲などの大砲ユニットも、研究所でアップグレードする形でしか回復できないのですが、船はそれも出来ません。 ゲームのバランス上、船が強すぎることになってしまうからでしょうか。 そもそも、このゲームではユニットはほぼ使い捨てなんですけどね。
しかし、それらを相殺する以上の魅力がCossacksにはあります。
まず、ユニットを増やしても遅くならないことです。 当時私の使っていたマシン(Pentium III 500MHzのマシン)はいつの間にか過去の世代のものになりつつあったようですが、立派に遊べます。 自軍が2000ユニット超えるようでも、速度はおそらく全く低下していません。 256色モードを使うなどして、グラフィックスの描画を低下させないようにしたおかげと思われますが、それにしてもすごいです。
次に挙げられるのはリアルさでしょうか。 AoEシリーズは相対的に建物が弱く、町の人でも塔が倒せたり、それはないだろ、という感じのバランスでした。 Cossacksでは、建物を攻撃できるユニットが限られているので、バランスが改善されています。
また、AoEではユニット数の上限が小さいため、どうしても大規模な戦闘の再現は出来ませんでしたが、Cossacksならより近くなっています。 8000ユニットまでしかサポートされないので、完全な再現はもちろん無理ですが、迫力が全く違います。
アップグレードの仕組みも、文明ごとに異なっており、文明の個性が表れています。 速攻型や後半型が完全にはっきりしていて、慣れないうちに速攻型と戦うと、あっという間にやられてしまいます(と言いつつ、今でも中級ですら勝てませんが(汗))。 文明の個性と言えば、町の公会堂や歩兵育成所などのグラフィックスに、それぞれ建築様式の特徴が出ていて面白いです。
秀逸なのは略奪システムでしょう。 これは、軍事ユニットが近くにいない敵の町の人・大砲・軍事以外の建物は、軍事ユニットによって略奪出来るという仕組みです。 むしろ私は敵のコサック騎兵に略奪されて内政が攪乱されていますが(苦笑)。 ゲームタイトル「Cossacks」はこの辺りから来ているだと思います。
さて、このゲームの楽しみ方ですが、なんと言ってもランダムマップゲームが楽しいです。 まだマルチプレイヤーゲームはやっていませんが、シングルプレイヤーでも十分楽しめます。 三カ国以上でプレイすると、全て敵になってしまうのがつらいところですが(拡張パックで改善)、敵の町の人を略奪して多国籍軍を作るのも面白いです。