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2006年10月17日

旅行: Museumkaartはオランダの美術館巡りに便利なカード

オランダのあちこちの美術館を観て回れるMuseumkaartと言うカードがある。 値段は25歳以上の大人だと€ 30に、初年度のみ登録料が追加で€ 4.95かかる(25歳未満は€ 15)。 これでオランダの美術館が無料、または特別展などは若干の追加料金を払って見られるようになるらしい。 例えばアムステルダムでは国立美術館やゴッホ美術館などは該当する。 二つあわせて大体€ 22くらいだったと記憶しているので、これと合わせてハーグのマウリッツハウス美術館に行けばそれだけで元が取れる。 ただし、クレラー・ミュラー美術館のように使えないところもあるので注意。

このMuseumkaartについてネットで調べてみたら、掲載されている日本語の情報は2005年の日記でも、€ 25など明らかに安い。 どうも年々高くなっているようだ。 まあ、同じ美術館に何度も足を運びやすくなるし、カードを購入したことが損をしたとは思わないが、どうも腑に落ちない。

コンピュータ: OpenOffice.org 2.0.4(英語版)がリリース

まだ日本語版の提供はされていないようだが、OpenOffice.orgのバージョン2.0.4がリリースされたようである。 更新があったことを通知する機能(自動更新を実現するわけではないようだ)や、拡張機能を追加できるようになったことが主な新機能らしい。

更新通知機能については、むしろこれまでなかったと言うほうが驚きだ。 Windows Updateをはじめ、各ウイルススキャンソフト、Firefoxなどは今や自動更新機能を備えている。 ユーザーが特に操作しなくても、ソフトウェアを最新の状態に保つ仕組みだ。 Appleでさえも、Windows上にApple製のソフトウェア更新をチェックするApple Software Updateを用意している。 OpenOffice.orgもMicrosoft Officeの対抗馬を狙っていくなら、こうした部分でも頑張って欲しいと思う。

一方の拡張機能についてだが、本体にない機能の追加が容易に出来ると言うことで、興味深い。 どんな拡張機能が出てくるのかわからないが、便利な機能が本体にマージされたり、あまり使わない機能が拡張としてスピンオフされたり、などなど、OOo本体の高品質化にもつながりそうで楽しみだ。

コンピュータ: NHK開発のタグを利用したリモコン

NHKが、ユニバーサルデザインを目指して簡易リモコンを開発したそうだ。 このリモコンにはICチップリーダとアンテナが内蔵されていて、これにタグ情報が書き込まれたICチップをかざすと、内容を読み取ってテレビに情報を送信するらしい。

ただ、記事では良くわからなかったのは、このリモコン自体に番組を選択する機能があるのか、あるいはテレビ自体に選択機能が必要なのかと言うことだ。 もし、「デジタル放送を簡単に楽しめるようにする」ために、わざわざ高価なテレビを買い換えなければならないと言うのでは、このリモコンはあまり普及しないだろう。 一方、タグとTV番組を結びつける情報はどうするのだろうか。 これはEPGなどの番組情報を使えば良いのかもしれない。 ただ、似たような番組、例えば「プロ野球」を選んだときに、同時に別の局で別の試合を放映していたら、どちらが表示されるのだろうか。

このタグを使ったリモコンは、あいまいに選択するのには便利で、なんとなくテレビをつけて観たいものを探すときには便利そうだ。 また、観たい局が決まっているときも、局の情報を書き込んだICチップを用意して置けばよいからまあ使えそうだ。 ただ、結局そのチップをつけたカードを探すのが面倒だったり、同じタグの番組が複数合っていらいらしたり、結局は普通のリモコンで十分、なんてことになるのではないかと考えてしまう。

Web: Microsoftからハードウェア新製品、Webカメラ

ゲームパッドからは撤退してしまったMicrosoftだが、新しくWebカメラをハードウェアラインアップに加えたようだ。 11月2日から発売のLifeCamシリーズがそれで、良くある球形のカメラのほかに、一見USBメモリに見えなくもない、長方形のカメラもあるようだ。 性能もなかなかで、動画で200万画素数、静止画で760万画素数の撮影が可能だと言う。 まあ、光学ズームは出来ないようだし、値段が書いていないからお得なのかどうなのか良くわからないが。

音楽: iTunesの音楽共有機能

iTunesサーバ機能を追加したルータと言うニュース記事があった。 ルータに外付けハードディスクやUSBメモリを接続すると、その中の音楽ファイルをiTunesの共有機能を使って共有可能になると言う。 これを見て、TVに接続せざるを得ないため、必然的にリビング以外では使えないMac miniに入っている音楽を、Windows PCから聞くことが出来ると思いついた。 (AirMac ExpressのAirTunes機能を使えば可能なのだが、ADSLモデムもリビングにあるのであまり意味がない。) 思いつくと言うほどでもないが、そのiTunesの共有機能を使えばいいわけだ。 設定は至極簡単で、ライブラリ側のiTunesで音楽を共有するようにすれば良い。 標準では共有可能な音楽を探す方はONになっているから、聞く側は設定は特に不要だ。

VNCで少し時間がたつと接続が切断されてしまっていた(これ、Wake on LANが実はONだった。それでも駄目)ので、この共有でもそうなるのではないかと不安だったが、特に問題ないようだった(一回、ぷっつりきれてしまったが、それ以外は大丈夫だった)。 ただ、Windows PCに入っているウイルスバスターとの相性が悪いようだ。 ウイルスバスターで危険なサイトかどうかを判断するサーバーへの接続が出来ない、とのエラーが頻発し、ブラウザでもネットに接続しづらくなった。 なんとなく推測しただけだが、このウイルスバスターの使用しているポートとiTunes音楽共有のポートが重なってしまっているのではないだろうか。

旅行: De Hoge Veluwe国立公園とKröller-Müller美術館

「ゴッホの森」De Hoge Veluwe国立公園

前日にゴッホ美術館に行ってきたからと言うわけではないが、オランダ国内でゴッホコレクションで双璧をなすKröller-Müller Museumにも行ってきた。 このクレラー・ミュラー美術館はDe Hoge Veluweと言うオランダで最大の国立公園の中にある。 自然が豊かな国立公園で、クレラー・ミュラー美術館のゴッホコレクションから「ゴッホの森」と呼ばれているらしい。 詳しいことはオランダ政府観光局の「ゴッホの森」に関するページにある。 周辺についても日本語で解説してくれているので参考になる。 地図がないが、ここはやはりGoogle Maps Nederlandで代用だ。

公園の入場料は€ 6で、美術館に入る場合にはさらに€ 6必要になる。 入り口で両方合わせたチケットを買うのが便利だ。 また、ここではMuseum Kaartは使えないし、美術館のみのチケットもないので注意が必要だ。

中に入ってすぐのところに駐輪場があって、そこにある自転車は無料で使える。 と言うか、自転車が必要なほど入り口から美術館まで離れているのだ。 車も入れられるようだが、外の駐車場の方が安そう(€ 2.50)なのでそちらに停めた。 ただ、自転車がほとんど残っておらず、また、多くの人が自転車に乗らずに歩いていっているので私もそれに付いて行く事にした。 森の中を散歩するのも悪くない。 公園内では広葉樹が紅葉していてきれいだったが、残念なことにほとんどの樹が常緑樹の針葉樹で、全体としてはきれいに紅葉していると言う感じではなかった。 天気もこの時点では曇っていたのも残念だった。

クレラー・ミュラー美術館

30分くらい歩いてようやくクレラー・ミュラー美術館に到着した。 美術館の入り口では、チケットのバーコードを改札機にかざして入場するようになっている。 美術館の建物自体もなかなかしゃれた感じだった。

「糸杉」 「カフェテラス」

美術館内はそこそこ広く、また、いくつもの小さい部屋に分かれて展示されている。 絵画だけではなく彫刻なども飾られており、点数も多い。 ただでさえここまで歩いてきているので、見て歩き回るだけで疲れてしまうほどだ。

ゴッホの絵は少し奥の広い部屋に多くがまとまっておいてある。 「馬鈴薯を食べる人々」「アルルの跳ね橋」「糸杉」「カフェテラス」などが無造作に並べてある。 どれも特別に展示してあるわけではないので気楽に名画を眺められた。 私は「切られた4本のひまわり」と「糸杉」が特に印象的に思えた。

美術館の庭にて 陽だまりのどんぐり 池に写る青空

美術館の庭にはロダンの彫刻などが飾られているので、散歩をしながら芸術に触れることが出来る。 建物内を歩き回っている間に、空もすっかり晴れたようで、すがすがしいまでの青空が広がっていた。 私が登山をするといつも天気が悪いのだが、オランダに来てからそんな不運とも無縁のようだ。

国立公園の自転車道 道端に咲いていた花 荒野の中に人物像もある

国立公園内は自転車が整備されていて、自転車で走り回ることが出来る。 自動車道もあるが、ここは自転車の方が間違いなく気持ちいいだろう。 美術館からの帰りはたくさん自転車があったので、私も借りてみることにした。 オランダの自転車には通常手元にブレーキがなく、フットブレーキだというのでいったいどんな感じなのか、びくびくしながら乗ってみたが、普通に走るだけなら案外すぐに慣れることが出来た。 ただ、またがってから漕ぎ出そうとすると、ペダルが後ろに回転しないので(ブレーキがかかる)、よく女性がやっているように、片方の足を乗せてから少し動き出し、タイミングよく乗る方法が良いようだ。 また、急に停まろうと思ってもなかなかとっさに行動できないので、初めはゆっくり進むことにした。 車の運転もそうだが、慣れないととっさの行動に支障が出る。

快晴の天気と言うこともあり、荒野と言ってもよいような中に作られているサイクリングロードを走っていたが、ずっと歩き続きで疲れてきたので、3枚目の写真にある人物像のところまで行って帰ることにした。 この像がいまいちよくわからない像で、近くまで寄るのも面倒で写真だけ撮ったのだが、見ている方向は美術館の方角のようだった。

無料貸し出しの自転車

ちなみに乗っていたのはこんな自転車である。 この白い自転車は無料。 なぜ寝かせて撮影したかと言うと、自転車のスタンドが壊れていて立たせる事が出来ないのだ。 せっかく買った美術館土産も一緒に地べたに置いてしまっているあたり、疲れていたことが良くわかる(笑)。

ヘット・ロー宮殿

クレラー・ミュラー美術館から車でおおよそ50分くらいのところに、王室の宮殿「Paleis Het Loo」ヘット・ロー宮殿があるので、せっかくだから寄ってみることにした。 カーナビによれば到着予想時間が16時30分くらいで、おそらく17時には閉まってしまうことから、ちょっと躊躇したが、Museum Kaartが使えることがわかっていたので、写真を撮るだけでも、と思って急いで行った。

ところが、16時30分にきっちり着いたのに、車を停めて入り口まで行くと今日はもうおしまいだと言う。 Museum Kaartがあるから短くても良いと言ってもだめ。 私のほかにも老夫婦と中年の夫婦が同じようなことを行っていたが、やはり追い返されていた。 で、その中年夫婦が何か言ったらコインのようなものをもらっていたが私にはくれなかった。 ピンと来て、見られなかったのに駐車場代(€ 3)払わなくちゃ行けないのと言ったら苦笑してやはりそのコインをくれた。 コインと言ってもユーロコインではなく、駐車場専用のコインである。

帰り道は高速道路のA1が渋滞してガソリンが切れそうになったが、なんとか帰ってこれた。 なぜ日曜日なのにラッシュが?と思ったら、どうも事故渋滞だったようだ。 オランダにもサンデードライバーなどと言う概念があるのだろうか。