IrodorI One-Poem World

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2006年5月 1日

空の軌跡SC: 空の軌跡FC for PSP

カテゴリはSCの方だが、この話題はFCの方である。

FalcomのIR情報に掲載されている情報によると、英雄伝説IV空の軌跡を、PSPに移植することになったらしい。 これまでFalcomは英雄伝説IIIからVを「ガガーブトリロジー」としてPSPに移植していたが、これはバンダイの制作だった。 今回の「空の軌跡」については、Falcomの自社開発と言うことらしい。

私はPSPを持っていないし、買う気もないし、そもそも空の軌跡はやり終えたし、SCは進まないし、で、購入そのものには興味がないが、Falcomがこうして活気づいているのは嬉しく思う。 過去作品のリメイクというと、やったことのあるユーザーが多くて批判されがちだが、このように比較的新しい作品の移植は、ユーザーの裾野を広げると言うことで、好感を持って迎えられるのではないだろうか。 こうやって開発費用を手に入れて、新作をより充実したものへしていって欲しいと思う。

ところで「空の軌跡SC」あたりから、Falcomが英雄伝説の後ろに、シリーズ番号を入れなくなっている。 今回のPSP版も、「英雄伝説空の軌跡FC」が正式タイトルのようだ。 次回英雄伝説は「英雄伝説VII」なのか、単に「英雄伝説」となるのか、そのあたりも興味深い。

仕事: NHKもトヨタから理事招聘

NHKがトヨタからの理事招聘を検討しているらしい。 最近ではソニーも社外取締役をトヨタから受け入れたばかりで、日本の企業の中でトヨタの力が際だっている。 そう言えば、ブランド・ジャパン2006を取り上げたエントリーでは、消費者の評価についてしか書かなかったが、企業の評価で言うと、トヨタ自動車がダントツでトップだったらしい。

私は天の邪鬼なので、ダントツのNo.1と言うのは嫌いである。 携帯電話はauを使っているのも、なんとなくそんな理由があったのも事実だ。 これはあくまで私がそうだ、と言う意味なのだが、No.1になるとその位置を維持するための行動になってしまい、それまで上を目指して進歩を続けてきたのに、それをやめてしまうと思うのだ。 良く、上司のことばかり気にしている人間を、ヒラメと言ったりカエルと言ったりするそうだが、別にカエルでも良いと思う。 上司ではなく、上に立つライバルを見つめて、いつかぴょんとジャンプしてやる。 そんな気持ちって大切だと思う。

写真: 超小型ハイビジョンカメラ by SONY

エレクトロニクス、と言うカテゴリーでも創っておけば良かったような気もするが、とりあえずこれ以上のカテゴリの増加は避けたいところだ。

いきなり話がそれたが、SONYから世界最小・最軽量のデジタルハイビジョンカメラが発売されたらしい。 知らなかったのだが、この先代のカメラも、大幅に小型化されたものだったらしいが、今回はその75%のサイズ・重量となったらしい。 初め、記事に「約1/4も削減したという」と書いてあったので、「そうか、1/4になったのなら驚くほど小さいな。むしろ、大幅に小型化されたという先代のその前(先々代)ってどんなサイズだったんだ?」などと空目したが、3/4になったと言うことらしい。 まったく、記者は読者を引きつけるのがうまい。

しかし、こういう商品を出してくるのはいかにもソニーらしい。 やはり、ソニーはものを小さくするのがうまいのだと思う。 トランジスタラジオやウォークマンに始まり、最近では新型PS2やPSP、携帯電話のpreminiなどが記憶に残っている。 こういう「驚き」がソニーのブランドを支える柱の一つになっていたのは確かだと思う。 直近のブランド調査ではトップの座をスタジオジブリに明け渡したが、ジブリもうかうかしていられないのではないかと思った。 少なくとも、このカメラには、それだけの魅力がある。

写真: αは死なず

MINOLTAがKONICAと合併して、ますますカメラ事業が充実していくのかと思ったら、いつの間にか撤退してしまい、フィルムカメラ・デジタルカメラともMINOLTAを使っていたものとしては、何とも寂しい状況が続いていたが、レンズマウントのαは無くならないことになったようだ。 やや古い記事だが、MINOLTAからカメラ事業を受け継いだSONYが、デジタル一眼レフカメラのブランド名をαとすることに決まったそうである。

レンズマウントとは、交換レンズを装着するときの形式のことで、NikonだったらNマウント、CanonだったらEFマウントなど、名前があり、MINOLTAの場合はαだった。 私はMINOLTAユーザーではあったが、α-7など高級機には手が出せない貧乏人なので、正直言ってそれほどの思い入れがあるわけではないが、MINOLTAの名残がSONYにも引き継がれるのであれば、それはそれで何となく嬉しく思っている。

映画: スタジオジブリは評価トップのブランド

ブランド力の調査、ブランド・ジャパン2006の結果で、「スタジオジブリ」が消費者からの評価でトップとなったそうだ。 去年の1位だったソニーが、今年は8位に転落したと言うから、興味深い。

スタジオジブリの作品は、「風の谷のナウシカ」の頃からほとんど見ているが、一昔前まで「アニメ」と言えば子供かマニアのもの、と考えられがちだったと思う。 それを、一般の大人が見ても、気恥ずかしくならないところまで流行させているのは、やはりその制作しているアニメの質の高さによるものだろう。 単に絵の質だけではなく、広く受け入れられるストーリーの作成や、有名俳優の声優への起用など、いろいろな努力がなされていると思う。 だから、今回のトップの評価は、納得の結果だし、これからも頑張って、トップの座を維持できるような作品を多く創っていって欲しいと思う。

モバイル: ナンバーポータビリティはどうなるか

SAFETY JAPANに、大前研一氏の連載があるのだが、携帯電話のナンバーポータビリティを話題にした、「2006年、携帯電話各社の攻防が激化する〜目が離せない携帯電話業界三国志〜」と言う回があった。 SAFETY JAPANは安全・安心・セキュリティに関係する話題を集めたサイトで、なかなか面白い連載が多い。

携帯電話のナンバーポータビリティとは、携帯電話のキャリアを替えても電話番号はそのまま引き継ぐことが出来るサービスである。 上記の記事は、企業のリスクなどがテーマのため、新規参入事業者や、ソフトバンクの戦略について話が進んでいるが、私は、ナンバーポータビリティによって、どんな変化が起こるかを考えてみたい。

記事中でも指摘されているが、このポータビリティは、あくまで電話番号に限った話で、メールアドレスは持ち出せない。 考えても見れば、番号はただの番号だが、メールアドレスにはドメインが含まれている以上、サービスを提供するキャリアと不可分なのは当然だ。 だから、記事では若い女性では移行は起きない、としている。

私は、当初「本当にそうか?例えば転送サービスがあるではないか」と思ったが、転送サービスのメールアドレスを他人に教えて運用するには無理がある。 いくつか理由を挙げてみよう。

  1. 元々の携帯電話のメールアドレスを、一度転送サービスのアドレスに変更した旨を、知り合いに伝えなくてはならない。 これでは結局キャリアを変更したときと面倒は同じで、しょっちゅうキャリアを変更するつもりがあるのなら話は別だが、そう言う人はまれだろう。

  2. 転送サービスのメールアドレスからメールを送信できない。 これは結構致命的だ。 結局、新しいキャリアのメールアドレスから送るのであれば、次の返信は転送サービスのアドレスではなく、新しいキャリアのアドレスに来るだろう。 これでは転送サービスを導入した意味がない。

    標準でPOPやIMAPを使える携帯電話があれば、この辺の問題もスムーズに行くのだろうが、PHSならまだしも、携帯電話にそう言う機能はなさそう。

と、ここまで考えてまた思いついた。 IMAPを使えるWebメールはあるのだし、いっそのことアプリで実装してはどうか? いやいや、自分のキャリアへユーザーを引き込むための魅力ある機能として、各キャリアが標準機能として導入をしはじめたらおもしろい。 ユーザーは、キャリア以外の業者が提供する、メールアカウントを契約して、そこを携帯電話のメールアドレスとして利用する。 こうすれば、変更は一度だけで済むし、その後は番号もメールアドレスも気にすることなくキャリアの変更が出来る。 いっそのこと、総務省命令で、キャリアを超えたメールアドレスを提供できるようにしてはどうか、と言った妄想までふくらんできた。

いずれにしても、ナンバーポータビリティはキャリア各社にとってもビジネスチャンスだし、他社にとっても、関連したサービスを投入するチャンスになるのではないかと思う。 私はauから変更する気は全くないが、どんな変化が起きるのか、興味は尽きない。

: Lexus LSに電動パーキングブレーキ搭載

Lexus LSに、トヨタ初、日本初の電動パーキングブレーキが搭載されるらしい。 日経BPのニュース記事より。

電動パーキングブレーキとは、ハンドブレーキの動作を電動でおこなうものらしい。 手で操作しないから、ハンドブレーキとは言わないと言うことなのか。 Lexus LSはAT車しかないのかよくわからないが、シフトレバーを「P」にするとパーキングブレーキが入り、それ以外の「D」や「R」にすれば、ブレーキがはずれるという。 確かに、運転を如何に楽におこなうかを考えた、いかにも高級車の機能といった感じだ。

ただ、私が思うのは、万一の故障が怖いな、と言うことと、安全性はシステムによって保たれているのだろうが、逆にドライバーの安全性への意識は、薄れてしまうのではないかと言うことだ。 私はやはり、ハンドブレーキを手でジリッと引いてこそ、きちんと車を停めた、と言う気になるし、教習所でも、一連の流れ動作として、しっかり安全性を確かめながら覚えていくはずだ。 何にでも言えることだが、システムに頼りすぎると、個人の意識が薄れ、逆に生産性は低下するのではないかと思っている。